米に野菜、栗や柿・・秋の収穫と実りが無事にあるのも神様や自然界など目には見えない偉大な存在のおかげさま。例大祭は感謝を捧げるお祭りとして全国各地の神社で行われています。
高麗神社では今年も例年通り10月19日、賑やかに行われました。
午前中は、司祭(神主さん、宮司さん)とご縁があった団体、個人が参列する祭典。午後からはパンデミックによって中止されていた獅子舞の奉納が3年ぶりに復活しました。
江戸時代からつづいてきたこの奉納は、昭和初期の文豪、坂口安吾の「安吾の新日本地理・高麗神社の祭の笛 ―武蔵野の巻―」として描かれています。僕自身も高麗に移住してきて4年目、本物の獅子舞を見る前に、この本を先に読んでおり、期待を膨らませて高麗神社に向かったのでした。
結果、予想以上、期待以上に楽しい時間を過ごさせていただきました。
ということで、2022年10月19日の午後の様子を写真でお伝えします。
例大祭のクライマックス、獅子舞奉納の写真
午後1時から開始された獅子舞御一行は、高麗家住宅(古民家)から一の鳥居に到着。
そこから勇壮かつ楽しい舞の奉納がスタートしました。
笛、ササラ、ホラ貝、の鳴物、棒使い、貝吹き、天狗、おかめ、ササラ、導き、獅子、笛方、唄方からなる総勢およそ五十名の行列は参道を歩き、二の鳥居をくぐり拝殿下まで到着。
ここで最初の舞が行われ、これから始まる奉納に境内は高揚感に包まれます。
拝殿前で高麗神社の神々たちに舞が奉納され、獅子舞御一行は小高い山の頂上に鎮座する水天宮へと向かいます。大人の足でおよそ7〜8分の登山、その間も笛と太鼓の音は休まずに鳴り響いていました。
水天宮がある山の山頂には一説によると高麗王若光のお墓だったとか、ここを訪れた霊感のある友人によれば、高麗神社でいちばん良い場所・・そんな話がありまして、わざわざ息を切らして登山して獅子舞を奉納するのも、このような背景があるのかもしれません。
また水天宮では獅子舞の奉納のほか、子供や赤ちゃんの額に印を授ける獅子役たちによる御印が行われます。
すんなりと印を授かる子もいれば、泣きながら抵抗する子もいてとても微笑ましい光景でした。
水天宮がある山から再び地上に降りた御一行は境内ににて舞をつづけ、13時に開始さらた獅子舞は16時まで集まった人たちを楽しませてくれました。
高麗神社の獅子舞はおよそ400年もつづいている行事で、坂口安吾が書いているように日本の獅子舞と違うエキゾチックなもので、ユーモアもありとても魅力がある行事です。
ぜひ、まだ参加してない方がいたら毎年10月19日の例大祭にお越しください。
コメント