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2024年10月19日(土)高麗神社の例大祭とその様子について。

今年も高麗神社の例大祭が厳かに行われた。

午前は仕事があり、夜は都内で用事があったため獅子舞奉納の序盤しか参加できなかった。それでも、高麗人としてこのお祭りに参加できたことを誇りに思えるし、高麗神社の偉大さを感じることができた。

何年かぶりに土曜日と重なったことで多くの人手を予想して神社へ行ったが、獅子舞の奉納は平日だった去年、一昨年と比べてかなり少なかった。行楽シーズンゆえに皆さん、どこかへ遊びにいってしまったのだろうか。それでも獅子舞の奉納が始まると人々が集まってきた。

笛、太鼓、法螺貝の音色が古民家の方から小さく聞こえ、少しずつ近づいてくる。

毎年同じ内容にも関わらず何度見ても素晴らしく思える。

日本に伝統あるお祭りという文化が現在でもちゃんと残っていて、高麗神社のように地味だけれども遥か昔から脈々と受け継がれていることはこの国の希望でしかない。この世界に神という存在があって、太陽と土と水と風に感謝をする行事がお祭りであり、日本人の精神が(眠っていはいるが)今でも健在であることを感じることができる。

神社という文化を維持するのはお金と人の手間がかかる。

日本各地を見渡してみれば、資金と神職不足によって消えてしまう神社が年々増えているらしい。僕のところにも北海道のとある神社を建て直すための相談(ボランティアでウェブサイトを作成してほしいとのお願い)が来ているくらい深刻な状況だそうだ。

神社庁でも出せるお金が減っているそうで、そうなると参拝者が少ない神社を維持するには地元の有志による寄付金をあてにするしかないが、それもままならない状況だと、もう成す術がなく、閉じる以外の選択肢がなくなる。

その意味では、高麗神社はとても恵まれていると思う。

400年以上も昔からつづいている獅子舞の奉納は、今年も見事な舞を披露してくれた。

ちなみに、400年前に日本ではどんな出来事が起きていたのか?を調べてみると、、

徳川家光が征夷大将軍に任命された元和9年(1623年)の翌年である寛永元年(1624年)に、徳川幕府はスペイン船の来航を禁止し、我が国は、カトリック国であるスペインとの国交を断絶している。

とある。さらに調べると江戸時代、徳川家光将軍による鎖国政策の強化をして、スペインやポルトガルなど強国からの侵略を守るための政策だったとある。

創建から1300年を超える高麗神社なので、その間にはいろいろなことがあっただろうし、記録には残っていない出来事も多々あると思われる。しかし、こうやって2024年現在に伝統ある儀式を見ることができるのは奇跡的なことだし、この文化を守ってこられたこの地の祖先たちに感謝をせずにはいられない。

これから100年先、200年先でも高麗神社の笛の根が響き渡ることを切に願う。

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2018年夏、高麗に移住。職業はWebディレクター。集客型ホームページの制作と運営サポート、複数のWebメディアを主催。2010年、旅をした南インドで大聖者サティア・サイババに会ったことがキッカケで劇的な変化が人生に訪れ、ライトワーカーとして活動することを決意。パーミーズに所属し、虫嫌いではあるがフィールドで活動している。早朝ジョギングと瞑想とインド旅が趣味である。

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