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「のりのりよしよし園ちーちゃんの農家めしカレー」高麗美味いモノ図鑑 vol. 9

カレーという食べ物は実に魅惑的であるし、ふと気を許した瞬間に無性に食べたくなるものである。小さい頃から友人の家や親戚の家でよばれるカレーが好きだった人も多いのではないだろうか。

美味しい野菜を無農薬で栽培している、高麗人にはおなじみ「のりのりよしよし園」ちーちゃん(田中智春さん)が主催のマーケット等で作ってくれるカレーもまた多くの人を魅了している逸品だ。

いわゆる家庭料理のカレーなのだが、とにかく美味いのひとことに尽きる。

さらにこの価値あるカレーを一杯500円、大盛りでも600円で提供してくれるのだから有難いにもほどがある。当然、のりのりよしよし園で採れた新鮮な野菜をふんだんに使っている。長谷川農園の無農薬の米がこれまた最高に美味い。

超ハイスペックなカレーである。

そして、使っているスパイスはちーちゃん独自のこだわりがあるようだ。

家庭料理としてのカレーだからレシピはちーちゃんの頭のなかにあって、その日にある野菜と材料でだいたい作ってくれる。高麗エリアにはヴィーガン、ベジタリアン、グルテンフリーな人々が多く住んでいる。だから、その人たちから「このカレーはヴィーガン?グルフリ?」と聞かれていちいち答えるのが面倒だという真っ当な理由で、最初からヴィーガン、グルテンフリーで作っている。

だからヴィーガン、ベジタリアンといった食の嗜好、宗教による食の制限、肉嫌い、魚嫌い、鳥嫌い、小麦アレルギー、乳製品アレルギー等に関係なく誰もが美味しくモリモリと食べることができる。

気の利いたことに辛味が苦手な子供でも食べられるように甘口がデフォルトになっていて、辛口好きの大人には別でチリパウダーをかけて自分好みの辛さにすることができるのだ。

ちーちゃんが主催している「美晴マルシェ」で主にこのカレーを振る舞われるが、カレー嫌いの人以外のすべての人がこのカレーを食することが可能になるし、これぞ食のダイバーシティのお手本だろう。

各地でイベントが行われ、さまざまなフードが出店しているが、食の制限がある人は食べることがほとんど出来ないのが現実だ。食の嗜好が多様化している昨今、誰が食べても美味い!と思える味でヴィーガン+グルテンフリーで提供することは最低限必要なことだと思うのだが、残念がら多様性と食の安全への意識は、日本はまだまだ底辺に位置している。

難しいことはさておき、ちーちゃんのカレーはシンプルに美味いので出店情報を嗅ぎつけてぜひ味わっていただきたいと思う。
 
▼ちーちゃんのインスタ
https://www.instagram.com/chiharut126/

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