高麗の守護神として遥か1300年以上前から鎮座する高麗神社。
荘厳な拝殿と四季折々の美しい境内には、毎日のように早朝から参拝者が数多く訪れています。世間では、出世明神とも呼ばれ、参拝した政治家がたてつづけに6人も総理大臣に就任したことが発端となっています。
2017年には、天皇陛下と皇后陛下もご旅行で高麗神社を参拝されておられます。
令和の天皇陛下、浩宮徳仁親王も昭和51年にお越しいただいている由緒ある神社です。
高麗王若光を祀り出世明神と呼ばれる高麗神社
古代朝鮮半島に存在した国家「高句麗」が唐と新羅によって滅ぼされたのが西暦668年のこと。
祖国を追われた人々は、日本各地にも到達し、先に使節団として来日していた若光たち高麗人1799人が、武蔵野の地に集められ開拓し、高麗郡がつくられました。若光亡き後、その御霊を祀り、高麗郡の守護神として祀られたのが高麗神社の始まりです。
創建から1300年以上、代々高麗家が宮司を勤めてきて現宮司が60代目となります。
主祭神の高麗王若光と共に、武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)も祀られています。渡来人と日本の神を一緒に祀るというのも、調和を尊ぶ日本精神の表現です。インドの神々が七福神として祀られていたり、イエスの御前で婚姻を誓う民族ですから、古代より森羅万象に八百万の神(神は偏在)を認める日本人の観念があってこそでしょう。
▼高麗宮司による本メディアの連載記事
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参拝した政治家が、その後たてつづけに6人もの総理大臣が誕生したことから、開運出世の神社として有名となりました。高麗神社には、その者の深い内面に眠る、現世での役割を呼び覚まし、自分を自分として生きさせるチカラがあるのかもしれません。
また太宰 治や幸田露伴、坂口安吾、尾崎紅葉、野田宇太郎などの文人たちも多数訪れています。
▼高麗神社の祭の笛 武蔵野の巻 – 坂口安吾
https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/45910_37866.html
高麗神社には、御神殿のすぐ隣に小高い山があります。
参道に登り口がありこの山に入ることが出来て、7〜8分ほどゆっくり登れば山頂に到達します。奥に進むとひっそりと小さい祠で安徳天皇が祀られております。
▼山口じゅんさんと宮司による高麗の歴史
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高麗神社へのアクセスと御朱印
高麗神社までの道のりは、車が便利です。
無料駐車場が400台分ありますので、平時であれば普通に駐車できます。お祭りや年始は400台がいっぱいになり大行列ができるので、時間帯をずらしたほうがいいでしょう。
公共交通機関でお越しの場合は、西武池袋線の高麗駅から徒歩30分。飯能駅からバス(埼玉医大行き)で巾着田のバス停で下車して徒歩20分。JR高麗川駅から徒歩20分となります。
御朱印は、参集殿でいただくことが可能です。月替わりの御朱印を集めるのも楽しいのです。
▼山口じゅんさんと宮司による高麗の歴史その2
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高麗神社の詳細
場所:埼玉県日高市新堀833
参拝時間:24時間
社務所:8:30〜17:00
公式ページ:https://komajinja.or.jp
facebook:https://www.facebook.com/komajinja
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