高麗から未来を創るWEBマガジン

高 麗 n o t e

情報と混乱と調和のトランジションにある高麗の暮らし。

高麗に移住をしてきて4年半が経過しようとしている2023年のお正月は、久しぶりに家でひとりおこたに入って、玄米餅と黒豆を食べながらスターウォーズの新作シリーズを観たり、昨年末に解禁した任天堂Switchで遊んだり、、わりとのんびり過ごすことができました。

パンデミックが中国武漢から始まって丸3年が経過しました。サウジアラビアで開催されたサッカーのワールドカップでは日本が大健闘をしたわけですが、テレビを観ると誰もマスクをしておらず、遡ること2021年中盤あたりからアメリカで活躍する大谷翔平くんの試合を観ても誰もマスクをしていませんでした。

東京へ出るとカフェでも街中でもいまだにほぼ全員(しない人も増えてきましたが)がマスクをしておりまして、そして相変わらず電車に乗りますと顔が見えない人々が頭を下に俯(うつむ)けてスマートフォンの画面を見ているという異様な光景が繰り広げられています。

うつろな目で疲れた顔をして何かに取り憑かれたように・・

ゲームをやる人、twitterをやる人、音楽を聴く人、ニュースを読む人、電子書籍を読む人、Youtubeを観る人、コミックを読む人、LINEをやる人・・・

少しだけ見て鞄にしまって寝る人もおりますが、僕たち日本人はあふれる情報のなかで情報の中毒となり、暇があればスマホをいじる。それは白砂糖やタバコ、お酒の中毒と同類でありまして、情報に触れていないと不安になってしまうのが情報中毒なのです。

情報があふれているのはオンライン(インターネット)だけでなく街、電車、お店・・どこに行っても広告という情報が氾濫しておりまして、マーケティングによって作られたお店でコーヒーを飲んでいる時間は、僕自身が広告の一部になっている気分になったり・・僕たち日本人はそれが当たり前だという感覚になるまで中毒化してしまった現代社会。

僕たち人間が情報(ノイズ)にふれると必ずそれを処理しなければなりません。

それは例えほんの0.1秒目に入っただけでもです。

つまり、ぼーっとすることができないのです。

情報化されていない高麗の暮らしで思うこと。

幸せかどうかを決めるのは当然ながらその人自身ですので、情報中毒の暮らしが別に悪いとは言いたいわけではありません。僕に限って言えば、情報中毒社会は楽しさと便利さよりも不快さを感じることが多く、それを少しだけ分析をしますと自分にとって必要がないものが多すぎる、気持ちが良くないものが目につきすぎるのがインターネットの世界であり、広告だらけの街なのです。

そんな理由もあって高麗に移住してきたわけで、駅前に何もなくてもお店が5時前に閉店しても火曜・水曜が定休日でも4年半もわりと快適に暮らしてこれたのは、情報(+広告)の少なさゆえなのでしょう。

高麗での生活圏でこの3年間、マスクをしている人はほぼいません。僕的にマスクは広告(製薬会社)の一部でしかありませんので、僕の生活圏、属しているコミュティの人々は広告(テレビ・インターネット)を見ても自分で思考をしてスルーしているか、そもそも広告に触れない暮らしをしてます。

情報がなくても豊かに楽しく暮らせるのが高麗なのです。

ただし、田舎にいくほどテレビからの情報を鵜呑みにしている人が多いのも事実としてありますので、高麗でも一部の変わり者(僕からすれば面白い人々)が集まっているコミュニティでの話でして、全員がそのような暮らしをしているわけではありません。

そして、僕(仕事がWEB制作で広告された世界にもまだ未練がある)のように田舎暮らしとデジタル生活を中途半端にしている者にとっては、1時間たらずで都心につながる(西武池袋線+有楽町線直通+東急東横線直通によって)交通環境があってこそです。

情報中毒の世界と、情報がなくても面白く暮らせる高麗。

そのギャップを電車一本で行き来できることが僕にとっての価値であり高麗の面白さです。夕方にはお店が閉まっても、情報にふれずにぼーっとできる生活環境はこの時代にとても貴重なのです。

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2018年夏、高麗に移住。職業はWebディレクター。集客型ホームページの制作と運営サポート、複数のWebメディアを主催。2010年、旅をした南インドで大聖者サティア・サイババに会ったことがキッカケで劇的な変化が人生に訪れ、ライトワーカーとして活動することを決意。パーミーズに所属し、虫嫌いではあるがフィールドで活動している。早朝ジョギングと瞑想とインド旅が趣味である。

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