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アフリカの動物が密猟で絶滅する原因は僕たちの暮らしにある。

ナショナルジオグラフィックという雑誌があって、その最新号に「売られるチーター」というタイトルが目を引いたので読んでみました。アフリカで横行している密猟について書かれたこの記事。

ソマリアから分離独立を宣言した国ソマリランドで横行している密猟は、チーターの赤ちゃんを捕らえ、サウジアラビアやアラブ首長国連邦など、湾岸諸国へ売られているらしい。取り締まりを強化しても検挙できるのは全体の1割ほどで、チーターの生息数は年々減り続けているそうだ。

猫科動物(猫・トラ・チーター・ライオンなど)好きの僕(@ka_zz)としては、のっぴきならない話ですが、これは単に密猟はけしからん!という思いは一切無く、その代わりに、この記事を読みながら感じたことは、チーターの赤ちゃんをはじめ野生動物が捕らわれ、悲惨な目にあっている原因が僕たちの暮らしの中にあると思ったわけです。

売られるチーターの原因は僕たちの安易な食生活にある。

違法である密猟はチーターに限った話では無く、ライオン、トラ、象、キリン、熊・・・などなどありとあらゆる動物たちが犠牲になっており、なかには絶滅してしまう種も数多くあります。

この勢いでいけば、殆どの野生動物があと100年は持たずに絶滅してしまうのではないか?というくらい、人間の所業によって自然界と生態系は壊滅的になっているわけです。

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この記事によれば、チーターの赤子を捕らえているのは密猟業者であり、売られる先はサウジアラビアやUAEらしいです。おそらく富豪と呼ばれる石油成金の人々のための毛皮だったり剥製だったり、ペットになるのでしょう。

それなら密猟の原因は、チーターを買う金持ちたちではないのか?しかし、原因は僕たちの食生活にあると僕は思ったのです。密猟業者がお金を稼ぐためにチーターを狩り、お金を持っている人々がそれを買う行為と、僕たちがスーパーやコンビニでお菓子を買って食べる行為がまったく同じ構図であると、コンビニで買った108円のポップコーンを食べながら僕は思ったのです。

そこにあるのはアンフェアな取引(暴力)と想像力の欠如です。

100均で売っている安価な品々を、何の考えもなく買う行為と密猟は、大きな視点で見れば同じなのです。「お金さえ払えば何でも手に入る」からチーターを買うアラブの富豪と、「100均の商品は安くて便利だから気軽に買える」という僕たち一般市民のどこが同じなのでしょうか?

それは、消費に対する意識が同じなのです。

例外な人はもちろんいます。100均でも大事に買って、大事に使う人はもちろんいまして、その人の精神と消費する行為は、これに該当はしません。

しかし、僕も含めてほとんどの人が安直に買い物をします。

沢山の商品が山積みされ捨てるほどあるのが僕たちの社会で、お金を出せば何だって手に入る世の中だからこそ、チーターが売られてしまう世界が成立しているのです。

もっと踏み込めば、自然界に対しての何の感謝も想像力もない大量生産、大量消費の経済至上主義社会。その歯車になってしまっている消費する側の無知な僕たちと、消費される弱者が今回のチーターであり、絶滅寸前に追いこまれている動植物たちなのです。

消費への意識をまずは少しだけ変えてみる。

では、僕たちはどうすればいいのでしょうか?

地球の裏側で起きている密猟を直接止めることはできるわけがない。でも、ちょっと意識を変えることで、それが行為となり、波及していずれは地球の裏側で密猟に怯えるチーターを救うことができる、というのが僕の考えです。

ちょっと意識を変える。

それは、買い物をする時に想像をすることです。

今、手に取っている商品は、誰がどんな思いで作ったのだろう?どこで作られてどうやって運ばれたのだろう?何でこんなに安いのだろう?そんな想像をすることで、今まで見えなかったもの、気がつかなかったことがわかってきます。

密猟の被害に遭うチーターや野生動物だけでなく、先進国の企業に安い賃金で働かせる貧しい国々の人たち、劣悪な環境で飼われ殺されていく家畜、安い値段で買い叩かれ倒産寸前の中小企業・・その商品がお店に並ぶ過程で、犠牲になっている人や動物があるとしたら。

消費という行為のずっと奥にある弱者の叫び声が聞こえてくるでしょう。

ひとつのモノを買う時に、何を基準に選択をするのか?

100均であれ、手仕事の商品であれ買い物をする時に、食べ物でもモノでも最後まで大切に扱えるかどうか?をひとつの基準にしてみるといいのではないでしょうか。その意識が、地球の裏側で起きている悲劇だけでなく、バランスを崩して行き詰まっているこの社会を立て直すための第一歩となるはずです。

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▼参考図書

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2018年夏、高麗に移住。職業はWebディレクター。集客型ホームページの制作と運営サポート、複数のWebメディアを主催。2010年、旅をした南インドで大聖者サティア・サイババに会ったことがキッカケで劇的な変化が人生に訪れ、ライトワーカーとして活動することを決意。パーミーズに所属し、虫嫌いではあるがフィールドで活動している。早朝ジョギングと瞑想とインド旅が趣味である。

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