2022年4月16日午後、パーミーズ高麗のシンボルとも言えるアースストーブの撤去が完了しました。アースストーブはパーミーズの親分遠藤さんがデザインした土と石だけで作った竈門(カマド)のことで、畑のなかにあるキッチンとして沢山の料理を作り、食いしん坊たちのお腹とココロを満たしてくれました。
畑で収穫したばかりの新鮮な野菜と穀物を使って、南インド料理(ビリヤニ、カレー、ミールス、パニプリ)、ピザ、雑炊、味噌汁、おむすび、ポップコーンなどなど沢山の調理をしました。
2020年7月には松岡 修造さんが「くいしん坊!万歳」が巾着田にやって来て半日ロケをしたり、高麗人(高麗エリアに住む人々)だけでなく県内外から多くの人が訪れては畑を耕し美味しいベジ料理を食べていってくれました。
2019年末、中国の武漢から始まったパンデミック。日本でも1月の末には感染者が続出して世の中は騒然としていた頃。2月の中旬から本格的にスタートしたパーミーズの活動にはまったく影響なく、むしろ食料をもっと自給してもっと美味しく楽しく生きよう!という意気込み溢れるメンバーたち。
遠藤さんによって「Go green! Go farm!」というスローガンが掲げられ、食料調達という重要な目的のために畑の活動が本格化したのでした。
思い返すとアースストーブは2020年4月16日、、
パーミーズ最初期メンバーのアムー少年(子供パーミーズ隊長・当時小学3年生)と遠藤さんとこの記事を書いている僕(@ka_zz)で制作がスタート。遠藤さんのデザインで弐号機が作られたのです。なぜ弐号機かというと初号機は巾着田にあるパーミーズの畑の現在の剪定枝コンポストに建造されたのですが、諸事情で埋め立てたため1回だけで終了しました。
遠藤さんは周辺と土地の状況を観察して、ネパールの山岳地帯での生活経験を活かし、アタマのなかで出来上がりをデザイン。すぐさまスコップとツルハシで作業を始めます。
動いては修正→動いては修正の繰り返し。
ガリガリに硬い地盤で掘るのに苦労しました。掘った土は畦道側に盛って高さを稼ぎます。ツルハシで作業する子供パーミーズのアムー少年が大活躍です。
およそ1時間弱の作業で完成したアースストーブ弍号機に点火をするアムー少年と遠藤さん。
見事に火がつきました!
すでに飽きてしまって漫画を読むアムー少年。
放電するプラズマの横で読書をするニコラ・テスラのような図柄です。
こんな感じでアースストーブが誕生した2020年4月16日の出来事でした。
畑で調理ができるようになったので翌週末はさっそく料理です。インド料理のビリヤニの準備をしながら遠藤さんがさくさくと参号機を作り上げていきます。
[blogcard url=’https://komagine.com/166/’ width=’550px’ height=” class=” style=”]
アースストーブで初めて料理、ビリヤニが完成しました!
お鍋いっぱいに作ったので皆んなたくさんお代わりして食べました。
[blogcard url=’https://komagine.com/231/’ width=’550px’ height=” class=” style=”]
畑作業をしながら料理番長がヴィーガン飯を作るのがパーミーズの畑活動の定番となりました。
こうなると自然と人が集まってきます。
皆んな食べることが大好きだし、太陽の下でたくさん働いて腹ペコになったところで食べる飯の美味しさ、そして充実感(それは幸福感でもある)は格別なものがあるのです。
アースストーブが活躍した2年間、世間ではパンデミック騒動で大混乱でしたが、僕たちメンバーは畑を耕しては食べ、タネを植えては食べ、収穫しては食べることを楽しんだのでした。
そして・・・
2022年4月のある日・・・
アースストーブを設置してある場所を更地にして地主さんに返すことになったのです。
最後の火入をして悠々と炎をあげるストーブを見ながら名残を惜しんだパーミーズの面々。
カレーを煮てご飯を炊いて、みんなしっかりお代わりして大満足したところでアースストーブ弍号機と参号機の役目は終了しました。
とうとう土(地球)に還る時が来たのです。
潔くざくざくとシャベルでアースストーブを解体する遠藤さん。
土と石で出来たストーブは30分もしない間に元の畦道に状態になってしっかりと大地に戻りました。諸行無常とは申しますが、いざ姿がなくなると寂しい思いが込み上げてきます。
ということで、アースストーブの四号機の制作はまたしばらく先になりそうで、その間は移動ができる簡易式のストーブで調理をすることになりそうです。
「Go green! Go farm!」
最後はアースストーブの映像をどうぞ。
コメント